意外な言葉だった。








まさか、るいの口からそんな事が出てくる








とは。








正直な事を言うと








ボク達、特にるいは








顔もそこそこだったから、女の子を好きに








なる前に、告白される側だった。








バレンタインとかも、かなり貰えた。








(ホワイトデー大変だけど…)








だから、女の子をちゃんと好きになったこ








とがなかったから、








自ら、好意を示す言葉を口にする事はなか








った。








それなのに…








「なんか、あの子の健気さって言うか…なん








か、雰囲気が今まで会った子と違うんだよ








ね。」








「好き、なの?」








「え!?別に!!それに、あの子。薫さんが








好きみたいだしね。」








「へぇ…よく知ってるね。」








「うん。まぁ、月人さんから聞いたんだけど








ね。」








「え?月人さん!?」








「え?う、ん。月人さんだよ。」








「そ、うか…」








心臓の音がうるさいっ…!!








「何で、そんなに月人さんで反応すんだよ!








まぢ、びびったじゃーん。何?月人さんが








好きなの?」