「由奈から話は聞いていたよ」


由奈のお父さんはそう言うと俺に微笑んで見せた。


笑っていても悲しい目。


でも瞼は腫れ、その目は赤かった。


どれくらい泣いていたのか、、、


赤く腫れた目はまっすぐに俺を見つめていた。


「ずっと冬馬君の声を聞きたがっていたから由奈に話しかけてあげてくれないかな」


「はい、、、」


俺は由奈のそばに立った。