「会いに、、、って?君のお姉ちゃんはここにいないの?」


「うん。大きいね、あ、、なんだっけ?えっと、、、、えっと、、、あ、病院っていうところにいるんだよ」


「病院、、、?」


「うん。お薬の匂いがいっぱいするお部屋にいるんだ。お姉ちゃんに聞いてないの?」


由奈の弟は、首をかしげるようにして、キッチンに立つお母さんのもとへと駆け寄った。


「ママぁ、お兄ちゃんね、お姉ちゃんがどこにいるか知らなかったって」


「たっ君、それは内緒のお話だったでしょ」


「えー?そうだったっけ?お兄ちゃんはお友達なんだからいいでしょ?」


「お姉ちゃんと誰にも言わないって約束してたじゃないの」


「お姉ちゃんと仲良しなんだから、お兄ちゃんはいいんだよぉ」


「、、、まぁ、いつかは言わないといけないことだからね、、、」


由奈のお母さんは大きくため息をついた。