「こんなに休んでばかりじゃ、、、マネージャー失格だよね、、、」


サッカー部のマネージャーは由奈を入れて3人。


「そんなことねぇよ。みんな由奈のこと心配してるから」


「それって心配かけてみんなに迷惑かけちゃってるってことだよね」


由奈が休む日は他の2人のマネージャーがなんとか頑張ってくれていた。


「体調治ったらまた元通りだって。細かいことは気にすんな」


「でも、、、」


「でもじゃねぇよ、気にすんなって」


数日後、由奈はサッカー部を退部した。


俺は由奈が退部した後でそれを知った。


「ごめんね、、、冬馬」


俺に相談なしで決めたことにいい気はしねぇけど。


「由奈がそう決めたらなら俺に謝るなって」


いちいち気にしてたらキリがない。


俺の知っているのは明るくて元気な由奈だ。


なのに今目の前の由奈はまるで別人のようだった。


大きな瞳で真っ直ぐに俺を見ながら笑う笑顔が好きなのに、、、。


由奈は俺と目を合わすことすら拒んでいるように思えた。


少しずつ、、、離れていく。


俺たちの距離。


認めたくなくても何かがどんどん失われていくようか喪失感。


少しずつ変わっていく由奈。


その日以降、由奈は学校に来なくなった。