落ち込んでいる私に気をつかい
皆で励ましてくれるけど
どうにも気持ちが上がらず

水で済ませようとしてる


「理江 話したいことがある」


康太が言うと
皆が、静かになる


「なんでしょう?」


畏まって聞く


「…拒食症って、知ってるか?」

「うん 知ってる」


急になんなの?


「昨日さ 室長と西田には、話してたんだ
谷にも西田から話して貰ってたんだけど
理江 拒食症じゃないかな?」

「は?」

「川谷 食べたい物とかあるか?」

「ありますよ!」

「それ、今、食べれます?」

「今は、いらない」

「課長、痩せたなって思ってたんですよ」

「私…ダイエットしようとか思ったことないんだけど?」

「病院行ってみないか?」

「……」


マジ? 私… 拒食症?


いや…… キャパオーバーのせいでしょ


え… どうしよう



「昼から病院行ってこい
谷 付き添い頼む」

「はい!」

「……マジ?」


ということでタニちゃんと

康太が調べてくれてた
摂食障害の精神内科へ


「タニちゃん… 怖いよ」

「課長!私がついてますよ!!」


頼もしい!!



色んな質問に答えたり
胃カメラのんだり


ヘトヘトになった


「胃潰瘍ですね」

「へ?拒食症では?」

「胃潰瘍です
今飲んでる薬が合わないのと
強いストレスからくるものでしょう
微熱を無理に下げる必要はないので
熱が高くてキツいときだけの頓服薬
あとは、胃潰瘍の改善薬を出します」

「胃潰瘍…」

「ずっと解熱剤を飲み続けてたせいで
胃潰瘍の痛みも感じなかったようですね」





あはっ!

なんだ!驚いた!




会社に帰って、報告!




「そんなに俺のこと考えてくれてたんですね!!嬉しいです!」


「鈴木がポカする尻拭いがストレスか」


「俺と一緒にご飯食べれなくなるからストレス感じたんだな!」



「……」

「3人のせいですよ!
ね!課長!!しばらくは、私と2人!
ゆっくりランチしましょうね!」

「うん!タニちゃんありがとう!!!」