康太の恋愛はすべて知り尽くしてる


康太の初恋は、私の双子の妹 理央


理央は、私と違って兎に角モテる

彼氏がいない時期がないくらい


大学を卒業して同級生の坂口達也と結婚
その坂口達也は、うちの会社の取引先の
御曹司

時々、康太と3人でお昼を食べる


「俺たち家族だろ?」


今朝の西田君とのやり取りを語らないから
達也に助けをもとめたらしい


「風邪の看病したの」

「「それだけ?」」


キスされたとかいえないじゃん!



「それだけ」



「なんだ… キスでもされたのかと思った」


ガシャンッ!


「やだ!変なこと言わないでよ!!」


「「図星」」



顔が熱い

こんなに簡単にバレるなんて!!!


「どうなの?西田」

「わからない」

「出たよ!理江、恋しろ!」

「ひとまわり下なんだよ!?」

「マジ!?西田君ってどんな子?」

「子ってつくくらい若い!」

「西田良い奴じゃん!いっとけ!」

「簡単に言わないでよ!!」



こんなに疲れるランチないよ?

私に初めて浮いた話が出たもんだから
2人がやけに張り切っちゃって



オフィスに戻る廊下で
康太が、私の肩を抱く

「ファーストキスだよな?」

康太の腹にパンチした


「そうだけど?なにか!?」


「そうなんですか!?」


!!!!!


にににににに西田君!!!


「俺!本気ですから!!
軽い気持ちでしたんじゃないんで!!
あ!鈴木課長!それ、辞めて下さい!」


西田君がいるのにわざとバラしたな!!


「西田!俺と理江は、家族だ!
協力して欲しければ、俺の機嫌とれよ!?」


「はい!でも、その手は退けて下さい!」


康太が私の肩から、西田君の肩に代え


「西田!コイツ恋愛したことないんだ!
俺は、お前の味方だからな!!」




こぉーたぁーーー!!!


あっさりと私を裏切るなんて!!!