『ここで…ここで…章大が死んでん。 俺が章大を殺した… この手で…章大を… こんな場所1分でも早く逃げ出したかった じゃないと 現実が色濃く 追いかけてくるんや 何度も章大の名前を呼んだのに あいつは返事もしなかった 硬い病室のベッドの上 ピクリとも動かへん。 傷だらけの身体だけが生々しく 俺を睨む雛乃の顔が 忘れられないんだ』