「まったく・・・相変わらず、騒がしい連中ですね・・・。」

 薄暗い部屋だった。

 光源といえば、電球一つで、それでも部屋全部を照らすには足りない光源だった。

 そんな部屋で、一人の男が彼ら4人のやり取りを窓辺から覗いていた。

「あの・・・市長さん・・・何が目的なんですか?」

 そんな部屋でカミレンイエローこと、黄浦実くんは、イスに縛られていた。

 基本的な人質スタイルである。

「目的ですか・・・?そうですね・・・言ってしまえば・・・怨恨・・・。」

「レンコン?・・・・・・なるほど・・・食べ物の恨みは恐ろしいですからね・・・。」

 いやいや・・・実くんそれ、違うから・・・。

 と・・・つっこんでくれる人がいない部屋は、とても寂しい・・・。

「ハハハハ・・・面白いかただ。」

 しかも、笑い飛ばすとか、悪人だし・・・。

 しかし・・・。

「あ~・・・茂、この部屋だよ。」

 その声は突然聞こえた。

 声からして、カミレンブラック・・・黒田恵のものだろう。

「お~あれ?暗くないか?」

 それに答えるのは、カミレンブルー、青山茂だ。

 やはり、二人で来たか・・・。

 さぁ、部屋に入り、こっちまで来い。

 そのときがお前たちの最後だ・・・。

「あ、電気のスイッチ入ってないんだよ。ここ。」

「分かった。」

 カチッ!

「うわっ!まぶしい!てか、マジまぶしい!!、うわっ紫外線が・・・紫外線が俺の身体を蝕む!うをっごめんなさい!・・・っていうか、ホントごめんなさい!電気消してください!」

「・・・・・・・・・白井・・・とりあえず、お前まず読者にあやまれ・・・。」