会場設営が終わるとキャプテンが集合をかけた。

部員がキャプテンのもとへ集まると、そこにはさっき見かけたあの男性が立っていた。

「新しいバドミントン部の顧問です。」

(あの人先生だったんだ。)

「えー、バドミントン部の顧問になることになりました。
本石 仁です。この学校に来る前は... うるせぇな。」

設営が終わり解散した他の部活動の生徒が騒がしかったので、
先生は話すのをやめた。

「えー、よろしくお願いします。」

先生からの挨拶が終わりバドミントン部も解散になったが、
部室に戻り早々先生の悪口が飛び交っていた。

「あの先生感じ悪いよね。」
「初日からあの態度。」
「これから毎日部活行くの憂鬱かもー。」
「ちょっとのことで怒られるじゃん。」

先生に対する部員からの第一印象は最悪だった。