「っ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」

息切れして来たのは噂をすれば、ってやつ。

藤品さんだった。

今日もイケメンだなって思ってた見てました。

とはいえ藤品さんと話すわけはなく、2人とも音楽を聴いている。

藤品さんはたまにお友達と話してるみたいだけど…

お友達に話しかけるみたいに私にも話しかけてくれたらいいのに…って不覚にも思ってしまう。

ふと、隣の藤品さんを見てみると、ワイシャツの第一ボタンは外れ、ネクタイはゆるゆるだった。

うん、なんかそういうところもイケメン。

こう思う私は重症なのだろうか…それとも普通なのだろうか…

そんなこんなで頭の中はパラダイス状態。

そして学校につくと、この幸せな時間は終わってしまう。