だが、伝えてしまった以上、告白しない訳にはいかない。

──時間は刻刻と過ぎ去り、あっという間に放課後がやって来た。

コンコン。

扉が開く。

来たのはもちろん佐田さん。

もう、言うんだな。落ち着け、俺。

「佐田さん。来てくれてありがとう。あのね、今日は伝えたいことがあって来てもらったんだ。」

「…なんですか?」

ああ、こんな時でも聞き返す笑顔が可愛すぎる。

──バクバク

心臓が鳴り止まない。よし!伝えるぞ。

「好き…俺、佐田さんの事が好きなんだ。」

佐田さんは驚いたような顔をしていた。

それはそうだよな…。

いつも話していた"ただの隣に座る先輩"に告白されても驚くよな…。

やっぱり伝えない方がよかった…そう、思った直後。

「…たし…も、…き…す」

と言うとても小さな声が聞こえてきた。

「佐田さん、答えはいいから。これからもよろしく仲良くしてくれると嬉しい…」

「だから…!私も、す、すき…です!だから、その…あの…」

え!?

今度は俺が驚く番だった。

佐田さん、今俺のこと好きと言ったか!?言ったよな!?

じゃあ……

「俺と、付き合えよ…?」

付き合えるか!?

嬉しさからか、偉そうなことを言ってしまった。

答えは──。