次の日、志条は風邪をひいたということで休んだ。

俺は昨日の事で来にくくなったのだと思い申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

すると、斉藤が俺の所に来て

「先生、お話したいことがあるので休み時間お時間頂いてもいいですか？」

と聞いてきた。俺は志条のことだと思い、屋上で会うことを約束した。


－昼休み－
ｶﾞﾁｬ
ドアを開けるとすでに斉藤は来ていた。

斉藤は俺を見るとこっちと、手招きをした。

「斉藤、話っていうのは……」

俺が言い終わらないうちに斉藤は口を開いた。

「先生、昨日愛夏と何があったんですか？昨日愛夏からこんなメールがきて。」

と、斉藤は俺にスマホの画面を見せてきた。それを見ると、

『私、中条先生大っ嫌い。私しばらく学校行きたくないから。』

という内容だった。

俺はやはり昨日のことでかなり傷つけてしまったのだと思った。

「先生、昨日愛夏と何があったんですか？」

斉藤はいつにも無い強い口調で俺に問いかけてきた。

「その前に、1つ聞きたいことがあるんだが。志条の事について。」

俺はそう答えた。斉藤は

「先生が聞きたい事はだいたいわかってます。愛夏の過去についてですよね。｣

そう言うと斉藤はゆっくりと口を開いた。