「えー今日は体育祭での競技について話し合うぞ。」

学校での一大イベントの体育祭。男子は盛り上がっている。女子はまぁ、、、

とりあえずこの場は学級委員の志条と西島に任せる。

西島が話を進め、志条が黒板に書いていく。

やはり横から見ていても志条は西島と一定の距離を保っている。

そして西島の話が脱線した時にものすごい顔で睨んでいる。

やはり男が苦手なのか?嫌いなのか?

俺はそんな事を考えながら話し合いは終わった。



それからは俺と学級委員と体育祭実行委員が中心となって準備が始まった。

俺のクラスの出し物は借り物競走に決まった。

借り物競走は色々と準備物が多くなかなか大変だった。

借り物競走に使うお題の紙づくりを学級委員のふたりに俺は任せた。

その日の放課後、教室の見回りに教室に行くと志条が1人で作業をしていた。

「志条、お前何してんだ?」

と声をかけた。すると、こちらをチラッと見て

「体育祭の準備をしてます。借り物競走の。」

とそっけなく答える。

「志条1人か?西島は?俺は学級委員ふたりでって言っんだけど。」

「西島君には帰ってもらいました。」

「何で??」

「邪魔だからです。」

俺はこの答えに少しびびった。

「邪魔って、何でだよ。」

俺はそう聞いた。志条は俺と目を合わさず、

「邪魔なものは邪魔なんですよ。先生も、見回りだったら早く終わらして職員室帰ってくださいよ。」

と冷たい声で言われた。

その言葉に俺はムカついて志条の席の前に椅子を持ってきて志条の前に座った。

志条は少し驚いた顔をした後、

「何ですか?」

と、また冷たい声で訪ねてきた。