ムラオキテ

☆☆☆

芽衣たちはしばらく、部屋で話していた。


「ん、ついに暇だね。どこか行く?ショッピングモールとか」


萌莉が大きな欠伸をしながらぼやく。


「馬鹿、今日は大雨だったじゃん。そのせいであたしもいまここにいるんだからね!」


半ば怒り気味に芽衣が突っ込むと、萌莉はうっとおしそうに顔を覆った。


「じゃあどーするの?ひまじゃん!

シアターは夜まで稼働してないのよ!」


そのとき、芽衣の頭に、ひとつ考えが浮かんだ。


「じゃあ...怖い話しない?」


「いやだね」


「はやっ!即答ですか」


「嫌だよ。どーせ、あの遠吠え集落の話でしょう?なんか、呪い殺されそう」


萌莉がブルりと身震いした。


確かに、あの集落は呪われているのだと思う。


何故あんなにも事件があるのに、警察は介入しないのだろう。


そもそも、遠吠え集落なんてどこにあるのだろうか。


いや、大体、存在するのかも定かではない。