ムラオキテ

芽衣は嬉しそうに笑った。


そのときだ。


LIMEがメッセージの受信を告げる。


スマホを開き、それを確認する。


《山門:はぁ?お前、ハマったのかよ。

危ないから、やめとけって》


「......つまんない」


ぽつ、と呟く。


それが聞こえたのか、萌莉も芽衣の液晶画面を食い入るように見つめた。


「あらぁ、これ、芽衣のこと心配してくれてんじゃないの?」


ニヤニヤと笑いながら、萌莉が芽衣の肩を小突いた。


「そっ、そんなわけないよ!」


途端に芽衣の顔が紅潮する。


そして、あわてて繕った。


「山門は、勿体ぶってんだよ!ほ、ほら、アイツ、気ぃ強いじゃん!!!


だからさ、ね......?」


「イヤイヤイヤイヤ、意味わかんないから笑」


萌莉が顔の前で手を振り、クスクスと嘲笑う。


「いいなぁ芽衣、青春してて!」


「そ、そっちの方が意味わかんないから!」


芽衣の顔はまるで、ハバネロのように紅くなっていた。