フライパンの端にくっついているところをお箸で取ってから、フライ返しを下に潜り込ませ、ほいっとした。 なんとかひっくり返ったものの、フライパンの変な位置に引っかかってしまった。 「うー、失敗した...」 「大丈夫、大丈夫」 宮野くんは私からフライ返しを受け取ると、ひょいと移動させて、定位置に直した。 「次のは一緒に作る?」 今でも十分一緒に作ってると思うんだけどなぁ、という言葉は飲み込みまして。 「上手にひっくり返せるようにさ」 「う、うん」