外は夕日が出て下校時間が近付いていた。

「俺、どうしたらいいんだろ。」

さくらは委員会の仕事を手伝わさせられていた為教室には愛理と優馬の二人だけだった。


「うーん、言っちゃった方がいいんちゃう?」

愛理は優馬にアドバイスをした。

「黙ってても気持ちさ伝わらへんよ。なんせ、さくらってめっちゃ鈍感やし。」

愛理は窓から夕日を眺めながら言った。


「じゃあ、どうやったら…」

「あたし、協力しよっか?」


「えっ!?」


「今週の日曜、空いてる?」

愛理は話を進めた。

「おっ…おう。」


愛理が振り向き

「なら決定!頑張りや!」
と笑顔で言った。


優馬は愛理の優しさがとても嬉しかった。


「ありがとな。」

愛理は優馬の言葉に対し

「あたしら友達やん。」

とカッコよく決めたのだった。



するとさくらが帰って来た。

「ごめん、皆。」


「なぁ、さくら。今週の日曜って何も用事無かったよな。」

愛理が早速作戦に入った。

「うん…多分。」


さくらが不思議そうに答えた。

「なら決定や!日曜は皆で遊園地へ行こう!」



こうして3人でのひと夏のイベントが決まった。