随分と長居してしまった。 もう8時か。夕飯までご馳走になっちまったよ。 めっちゃうまかった。 ナツメの家を出て、隣の一軒家まで歩く。近いな。 「ハッ……‼」 後ろで怪しい声がした。 俺は口角を上げて、振り返る。 「…………」 「…………」 そろそろと忍び足で門を開こうとするナツメの姿がある。怪しい。 「あは?」 「…………」