「結婚、ですか」



「……あ‼ごめんね爽夜くん。勝手なことばかり……。ナツメもちゃんと恋愛してほしいのよねぇ」



「大丈夫ですよ」



「え?」



「心配しないでください。俺がナツメに恋愛させてあげますから」



「まぁっ」



口元に手を添えてリアクションをとるおばさんは若々しく、可愛らしい。



俺がナツメに恋愛させてやります。惚れさせてみせますから。