それとも“嫌いな女と付き合う”みたいな罰ゲームかもしれない。 考えられることは、たくさんあって。 そんなことを考えていたら、そっちの可能性の方が十分に高いことに気付いた。 ――爽夜先輩が私を好き、なんてちっぽけな希望。 虚しくなってきた。 苦しい。心が苦しいよ。 「……ぅっ……」 「え!?どうした?」 嗚咽を漏らすと、先輩は焦ったように私の顔を覗き込んできた。