「う、うひゃーー‼」 周りには聞こえない程度に小さく叫んで素早く自宅に駆け込む。 その距離は、わずか5メートル。 なんて近い距離。 心は遠いけれど。 ああもう、先輩はずるい。 あんな風に、私をドキドキさせるんだから。 私の心を弄ぶんだから。