私は走りに走った。
これでもかと都内をかけ巡った。

けど、なかなか九条さんは見つからなかった。
それに加えてただでさえ都内はサラリーマンやOLが街中を闊歩しているので尚更1人の特定の男性を見つけるのは至難のことだった。

と思ったその時、


後ろから手を掴まれ振り返ってみるとずっと探していた九条さんの姿がそこにはあった。

私「九条さん」

九条「白石さん、今日のデート行けなくてごめんなさい。ちょっと仕事でトラブっちゃいまして。その花束とメッセージカード、見たんですね?」

私「はい、九条さんの気持ちも確かに受け取りました。」

九条「お返事いただけますか?」

私「はい、私は………」