私はこの幸せな時間をいま、本当に噛み締めていた。
それは湊も同じだろう。

お互いの唇が重なりあった瞬間、2人の想いは1つになった。

湊「そろそろ帰ろっか、家まで送っていくよ。」

私「うん、ありがとう。明日も仕事だし帰ろっか。」

ほんとはまだ一緒にいたかった。

けど、そんな私の身勝手なワガママで湊を振り回したくない。

彼は曲がりなりにも社長で私の何倍も忙しいはずだし少しでも疲れは取ってもらいたい。

湊「じゃあ、また連絡するね!
気を付けて帰ってね!」


私「うん、送ってくれてありがとう。

またね。」


と帰り際にも名残惜しさに唇を重ねる。