そんなある日、窓から外を眺めていた愛は、あることに気付いた。 小さなあじさいの花が、あの教科書や本を投げた所に、 ちょうど咲いていたのだった。 愛は少し、人間らしい心を持った あじさいは毎日、少しずつ大きくなってゆく。 それを見るのが、愛の唯一の楽しみだった。