それでも生きていく

どこか見覚えがあったため、思い出そうと記憶を漁ってみる。


『…ッ!』


しかしなにも分からず、更には頭に鋭い痛みが刺した。


「ひま、無理しなくていいよ。大丈夫。」


女の人が私の頭を撫でてくる。


『ごめんなさい。…思い出せない、です。』


私は罪悪感から女の人に謝った。


「いいよいいよ。大丈夫。いつか思い出せるからさ。ひまが謝る必要はないよ。」


女の人はそう言ってニコッと笑った。


その後、男の人のことも思い出してみようとしたが、やはり同じようになってしまった。


その男の人も「ひまが謝る必要はない。」と言ってくれたが…


『やっぱり…思い出せなくて、ごめんなさい。』