それでも生きていく

思い出せない。


そう気付いただけで、なぜか涙が出た。


『うぅっ…ヒック…なん、で…なまえ…ヒック…』


その時


「ひまー!起きたの?って、大丈夫!ひま!」


さっきの男の人と知らない女の人が入ってきた。


二人とも泣いている私を見て、すぐに駆け寄ってくる。


『うぅっ…ヒック…なま、え…が、ヒック…思い…出せ、ない…の…』


私は頑張って伝えた。


二人は少し悲しそうな顔をした。