もっと速く。


こんな時に自分の足の遅さを悔やむとは思わなかった。


足音が暗闇にこだまする。


ガシッ


腕を捕まれた。


『ッ、やっ!』


やめて。


そう言おうとした時、私の意識は途切れた…