【理央side】
「千尋?」
疲れと、熱で眠ったのか。
これで採血がしやすくなった。
「これ検査に回して、解熱剤の点滴持ってきて下さい」
「分かりました」
歌織さんに、血液の入った採血菅を渡して、千尋に毛布を掛けた。
千尋の友達には先に帰ってもらった方がいいかな。
「先生持ってきましたよ」
「ありがとうございます」
サッと点滴の針を指して、液量を調節して
待合室に行った。
待合室には、千尋の友達の理沙ちゃんしかいない。
時間的にもうすぐ閉まるから、今日は千尋が最後の患者。
「理沙ちゃん」
「はい」
「千尋点滴しててまだ帰れないから、先に帰っていいよ。もうすぐ暗くなるし、千尋には言っておくから」
「分かりました、千尋を宜しくお願いしますね」
「はい」
理沙ちゃんを見送って、また診察室に戻った。

