「結局煩いんだ…」



「もう気にしないことにしたの」



「そんな千尋に御褒美をあげる」



「なになに〜?」

理央君が冷蔵庫から箱を持ってきた。

お菓子屋さんの箱だ。

ケーキかな?


「マカロンだよ」

箱を開けると、色々な種類のマカロンが入っていた。


「えっ!!くれるの?」



「勉強頑張ってるし、千尋が勉強するの珍しいから」



「やった〜!!」

マカロン大好き!!

食べるの楽しみ〜


「勉強頑張ってね」



「うん頑張る!!」

夜ご飯を食べた後に、1つマカロンを食べた。


「美味しい〜」



「そんなに美味しい?」



「食べてみる?」



「うん」

食べかけのマカロンを理央君の口に入れた。



「ねっ?美味しいでしょ?」



「本当だ。美味しい」



「ねぇもし物理で50点とったら、一緒に遊びに行こうよ」



「いいよ」



「やった〜!!」

でも50点なんて取れるかな…


「勉強するのはいいけど、程々にね。風邪治ったわけじゃないんだし」



「はーい」