「相変わらず過保護ね」



「そうかな?普段あんまり会ってないし、理央君は誰にでも優しいだけだよ」



「千尋って鈍感だよね」



「えっ?」



「あっ、お迎え来たんじゃない?」



「本当だ」

バス停の手前に車が止まった。


2人で後部座席に乗った。

「中崎先生ありがとうございます」



「いえいえ。この前千尋の事病院に連れてきてもらったし、いつも千尋がお世話になってるから。でもよく1人で連れてこられたね」



「コンビニにアイス買いに行こうって言って連れてきました。まぁ途中でバレて引っ張って連れていくことになったんですけど」



「流石だね。でも本当に千尋の病院嫌いは治らないよねー。昔っから逃げ出してたもんね」



「そうなんですか?」



「そうなんだよ。もう慣れたけどね」



「えっ!?」

慣れるものなの?

私そんなに逃げ出してる?