次の日の夜

「ねぇ、明日学校行ってもいいよね?」

熱がようやく下がって、もう動きまわれるくらい元気になったから

理央君に聞いてみた。


「まぁ熱は下がったし、頭痛も腹痛もないなら良いよ」



「やった〜!!」

ぴょんぴょん跳ね回っていると


「だけどプールに入ろうなんて考えるなよ」


ギクッ

思わず立ち止まる。

「熱が下がっただけで、風邪はまだ治ってないんだからダメに決まってるだろ」



「でも、プール入りたい。今年は学校のプール全部で5回しかないんだって」

しかも昨日今日と、プールが連続であったらしく

残り3回しかない。


「じゃあ、今度海にでも行く?」



「海行きたい!!」



「なになに〜、海行くなら俺も行きたいな〜」

私の頭に顎が置かれた…

そして肩に腕が…

「秀ちゃん、千尋ちゃんが死にそうな目してるから」



「千尋ちゃん一緒に海行こうよ〜」

チャラ男をスルーして、理央君の膝の上に座った。

チャラ男苦手。

優しいのは分かるけど、チャラい。