「何の手伝い?」



「千尋の事抑えとくから、点滴やっちゃって」



「了解〜」

布団を剥がすと千尋が涙目って言うより、泣いちゃってる。

まだ刺してもいないのに。


「ほら千尋、楽になるから」



「嫌だ、寝てれば治るんだってば」



「眠れないんでしょ?ほら腕出して」



「やだー!!」

千尋を抱っこして動けないようにした。


「秀やっちゃっていいよ」



「あぁ、じゃあチクッとするけど我慢ね」



「理央君嫌い!!離してよっ」

治療する度嫌いって言われるけど、傷付く。

だけど思いっきり俺の腕にしがみついてるんだよな。


しかも刺し終わったら「ぎゅーして」って言ってくるし、傷付いた心が癒される。