【理央side】


「秀、千尋の様子は?」

クリニックを閉めて急いで家に戻った。


「熱が下がんないけど、寝室で眠ってるよ」



「秀今日はありがと」



「理央が頼み事するのなんて珍しいからな」



「そんなことないと思うけど…」

そっと寝室に入ると

「理央君?」

布団から顔をだした千尋は、顔が真っ赤で涙目状態。


「起きてたの?」



「頭痛すぎて眠れない」



「点滴しよっか」



「ぃゃ…」

また布団に潜ってしまった。

「秀手伝って」

呼ぶとすぐに寝室に来てくれた。

秀がいて助かった。