正直お腹空いてないんだけど…
「ゴホゴホッ」
鼻水垂れてくるし、痰絡まるし、本当風邪嫌い。
咳する度に脳が揺れて、余計頭痛くなる…
「お粥作ったけど食べれそう?」
「うん…」
ソファーの前にあるテーブルの上にお粥をの入った小さい皿を置いてくれた。
「いただきます…フウフウッゴホゴホッ…」
「大丈夫!?」
「お構いなく…」
冷まそうとしているのに、咳が…
「無理しなくていいんだよ」
チャラ男優しい…
「大丈夫、食べれる」
「食べさせてあげようか?」
「いや、大丈夫なんで」
「冷たいな~、そうだ!熱測って少し冷ましておこうか」
「あー…うん」
秀さんがポケットから体温計をだして、ケースから出して渡してくれた。
てかなんでポケットから体温計?
ピピピピッ、ピピピピッ
「体温計見せてね~」
「うん」
「…朝解熱剤飲んだ?」
「うん」
「熱下がってないね…」
「へぇー…」
やっぱり熱あるんだ…
寒気するし、頭痛治んないし、どんどん悪化してきてるのは分かるけど
熱下がってなかったんだ。
じゃあ、薬飲まなかったらもっと熱高かったりするのかな?
「熱高いし理央の病院行く?」
「嫌だ…寝てれば治るから行かない」
「そっか、でもこれ以上熱上がったら病院連れていくよ」
「分かった…」
食べやすい温度になったお粥を数口食べて、薬を飲んだ。
「おやすみなさい…」
「うん、おやすみ」
寝室に行って、頭まで布団をかぶって寝た。