玄関に行って、ドアを開けてみると

「こんにちは」



「…こんにちは」


なんかチャラめの男の人が入って来た。


この人が秀さん…?

リビングに行くと、秀さんの携帯が鳴りだして秀さんは電話をしに廊下に行った。


ソファーに座って、くまさんクッションを抱きかかえて

ボーッとしていると

「千尋ちゃん?だよね?」

電話が終わったのか、秀さんが戻ってきた。


「はい…」



「敬語じゃなくていいよ~、俺は高橋 秀、こう見えて内科医だから安心して」


安心出来ない!!

お医者さん!?余計嫌だよ。


くまさんクッションで顔を隠していると

「千尋ちゃんお昼食べた?」



「食べてない」

もうお昼の時間だったんだ。

てことは、結構寝てたってこと?

どうりで、腰や肩、背中が痛い。


「お粥作るからちょっと待っててね」

頷くと、キッチンの方に行ってくれた。