【理央side】
千尋の事を大地に預けて、佐々木さんと話をする。
千尋には聞かれたくない話だから、大地に耳栓を渡して置いた。
「あのさ君は物わかりが良い子だと思っているから1度しか言わないよ」
「えっ?」
凄いきょとん顔。
見ていて腹が立つ。
「千尋にこれ以上突っ掛かってくるな。俺は千尋以外の女に興味ない」
「何で……なんであの子ばっかり!!私じゃダメなんですか!?」
耳に響く声…
余計にイライラが募っていく。
「私の方が頭だって顔だって…それにうちの親は医者ですよ!!私の方が釣り合ってる」
自分で言うか…
それに親が医者だからどうした?
「あのさ親とか関係ないだろ」
「私の方が医者についての理解があるって話です」
「ハァ…それなら千尋の方があると思うよ」
段々面倒くさくなってきた。
「何でですか!?中崎先生といつも一緒にいるからですか?」
「いや、千尋のお父さんは元外科医だ。お母さんは弁護士。おじいさんは大学病院の院長だ」
「えっ?」
周りで聞いていたやつも全員ポカーンとなった。
ついでに秀と、楓も。
大地は知っているから、特に気にしていない様子だけど。
「千尋はこのことを自分からは絶対に言わないけど、千尋の身内は殆ど医者だ」
なのに病院嫌い…
千尋のお父さんが外科医を辞めた理由の1つもそれだからな…
「海外で活躍している人もいる」
「そんな……だってそんなこと聞いたことも…」
「わざわざ言うほどのことでもなかったんだろ」
「で…でも!!あなたに千尋ちゃんはふさわしくない!!これがバラされても良いの?」
そう言いながらスマホを見せてきた。
千尋とクリニックでキスしている写真や、スクロールされて違う写真をみせられた。

