年上彼氏はクリニックの先生

【理央side】




「理央君…」  



「ん?」

千尋の頭を撫でていると、千尋の目がウトウトし始めた。

体力もそこまでないのに、毎度無茶して…



今回は俺のせいだけど…

「好き……スゥ…スゥ」



「えっ?」

眠ったか…

今の言葉、凄ぇ嬉しい。





その分余計に腹が立つ。


あの女…




千尋の点滴を調節して、診察室を出た。



「おー…怖い顔」



「まだいたのか…」

夜のクリニックの待合室に秀と、楓が座っていた。

もう診察時間は終わっていて、この2人と千尋、俺以外はもういない。



「久しぶりに見たその顔」

秀に笑いながら言われて、舌打ちをしつつ待合室の椅子に腰掛けた。



「苛立つ理由は分かるけど千尋ちゃんの前では絶対その顔すんなよ」



「千尋ちゃんの前では理央はデレデレだから大丈夫だよ」



「確かにそうだな、見ててウケる」



「うるせーよ、マジで千尋の事使おうとしたやつ消したい」

千尋が謝りながら倒れた後、待合室にいた理沙ちゃんと葉山君から全て聞いたから

病院に来なかった理由も、大方想像できた。