年上彼氏はクリニックの先生

私の意見は一切言わせて貰えないまま、診察室の中に連れて行かれた。



そして診察室の隣にある、普段はあんまり使わないもう1つの診察室に通されて

ベッドに横になってるよう言って、楓さんはいなくなった。



座って待ってようと思っていたけど、体が限界みたいで、倒れるようにベッドに横になった。


少しすると歌織さんと楓さんがやってきて

おでこの処置をしてくれた。


「もうすぐ中崎先生来るからね」

歌織さんに言われて体が強張る。


2人がいなくなって少しすると、理央君が静かに診察室に入って来た。

ちゃんと謝らないと…



重たい体を起こして、ベッドに正座して

「理央…君…ごめんなさい」

頭を下げた。


ヤバい…

急に動いたせいか、さっきよりも体調が悪くなった。



「理央君……ハァ…昨日は…ハァ…ハァ」

最後まで言いたかったのに、体が言うことを聞かないまま眠りについた。




――――……

「千尋…」

呼ばれた気がして、目を開けると理央君と目が合った。


「千尋ごめん…」

なんで理央君が謝っているんだろう…

悪いのは私なのに…