立ちあがって歩き出すと
「掴まれよ。それかおんぶする?」
葉山に聞かれたけど、首を横に振った。
「大丈夫。まだいける」
「大丈夫ではないだろ…テスト終わったんだし、もう我慢すんな。てかあんなの気にするなよ」
あんなのって…理央君の情報の事か……
「気にするよ……理央君の情報なんて何1つとして教えたくない」
「あの人達本当クズだわ。絞めてこようかな」
「理沙流石にやめとけ」
「ハァ…」
昇降口まで来て、下駄箱に入ってる靴を出そうと屈んだ瞬間 ガツッ
クラクラしすぎたせいで下駄箱におでこを打った。
痛~!!
「千尋っ!!おでこ見せて」
咄嗟に押さえたおでこを理沙に見せると
「病院行こ。徹、千尋おんぶして」
なぜか葉山におんぶされて、怠さで何も言えぬまま中崎クリニックに連れて行かれた。
クリニックに入ると数人待合室にいて、おんぶされているのが恥ずかしくなった。
「すみません、診察券ないんですけど」
葉山が受付の堀さんに話しているのを、葉山の背中に隠れながら聞いていると
「もしかして千尋ちゃん?」
堀さんに呼ばれて顔を上げると
「おでこどうしたの!?今先生呼ぶから少し待ってて」
パタパタと走ってカーテンの後ろに消えてしまった。

