そしてテスト最終日の翌朝。
久しぶりにしっかり寝たこともあって体調は良い。
だけど心の中は理央君の事でいっぱい。
今は勉強に集中しなくちゃ…
絶対に負けたくない。
今日のテストは2教科だけで、更に得意科目。
絶対に乗り切ってみせる。
「千尋、昨日は大丈夫だった?」
「うん、理沙ごめんね。嘘ついて」
「いいよ。しかも気付いてたし。とにかくテスト頑張って…田中から聞いたよ。でも無理だけはしないでよ」
「そっか…うん。ありがと、頑張る」
「いつでも相談乗るんだから、頼ってよ」
「理沙…ありがと」
いつものテストなら休み時間中、クラスは騒がしいのに
今回は殆どの女子が無言でひたすら勉強している。
異様な光景に男子や先生達がざわついていた。
このクラスは、他のクラスよりも騒がしくて有名なのに、今はどのクラスより静まりかえっている。
他のクラスの笑い声や、話し声までもが聞こえてくる。

