―――………


「千尋…ヤバくない?」



「何がゴホッ?」

テスト3日目の今日。

今日は3教科で帰れる。


教科書を読む気にはなれないから、頭の中で復習している。


「今にも倒れそうだよ。ほんとに病院行ったの?」



「行ったよ…」

理沙に言われて嘘をついた。

今は病院に行きたくない。



「でも日に日に悪化してんじゃん。今日は帰ったら?」



「ダメ…今日受けないと、点数下がる…」



「そうだけどさ……とりあえず辛くなったら言って。帰り病院寄ろ」



「ありがと」

気を抜くと眠りそう…

一応テスト前に薬を飲んでおいたけど、大丈夫かな…


不安になる。




――――……

なんとかテストが終わって、一応全部解けたけど体は限界なようで

立ち上がれなくなった。


「起立」

皆が立ち上がったから、立ち上がらないと…


机に寄りかかりながら立ち上がったけど、フワッと体が浮いたと思ったらドサッ 鈍い痛みと共に眠りに落ちた。