「へっ?」

世に言うお姫様だっこをされたまま理央君がソファに座った。



「ジッとしてて」

さっきまで熱で弱っている理央君だったのに

なぜかお医者さんモード。



理央君の熱を測るために出した体温計が、なぜか私の脇に挟まれている。


「千尋…ごめん」



「何が?」

ピピピピピピ

理央君が体温計を抜き取って画面を見せてきた。

そこには37.8。


………ん?


「移しちゃった………てことで一緒に寝ようか」




理央君はその日のうちに熱が下がって完治したけど

私はなぜか3日間熱が下がらず理央君達に手厚い看病を施されたのでした………






番外編2  end