突然上半身を起こして抱きしめられた。


「えっ、あの??大丈夫?」



「千尋~…」

これ大丈夫じゃないでしょ。

体温計がなったのでサッと抜き取る。

「9度6分!?」


高いよ…


「理央君飲み物飲める?」



「飲めない…飲ませて」  

ふわぁぁぁぁ!?

へっ!?

どうすれば良いの??


抱きしめられて動きにくいし…


「理央君1回離れてっ」



「嫌だ~」 
 
嫌だって、「んー…、取れたっ」

なんとか腕を伸ばしてペットボトルを取った。


キャップを開けて

「ほら理央君お水」

理央君に差し出したのに


「飲ませてよ」

まさかのプイッと横を向かれた。