「じゃあ今は2人だけ?」



「ん?そうだけど…」



「あのね理央君…」



「うん…」

どうしたんだ?

突然布団からでてきて、ベッドの上にチョコンと正座で座っている千尋。



「2人だけでお魚見に行こ」

可愛い…

なんでモジモジしているのかは分からないけど、可愛い。



「いいよ。行こう」



「ヘヘッありがとう」



「それじゃあ着替えて行ってみようか」


今は6:10だけど
水族館は朝の5時から開いているらしいから、もう見に行ける。


「そういえば私着替え持ってきてない…」



「昨日買っておいたからあるよ。これ着な」


昨日の夜に買っておいてよかった。

椅子の上に置いておいた紙袋を取って、千尋に渡した。
「いいの?」



「うん。着替えておいで」



「ありがと」

千尋が洗面所に行っているうちに俺も着替えようかな。

かばんから服を出していると


「理央君、シャワー浴びるから少し待ってて」

ヒョコッと洗面所のほうから顔を覗かせて、またすぐに見えなくなった。




【理央side】End