受付の人ももう帰ったし、そろそろ診察室以外の電気消すか…

診察室を出て、付けっぱなしの明かりを消してまわった。


「残りの仕事片付けるか…」


診察室に戻ってカルテの整理をしていると


「いっ…」

後ろから声がして振り返ると千尋が点滴の針を抜いていた。


「まだ終わってないのに抜いたらダメだろ」



「もう元気だから薬だけ頂戴」



「薬欲しいなら、点滴しようね」



「じゃあ薬要らないから帰る」



「点滴終わったら帰れるよ。点滴終わるまで寝てていいから」