涙がぼろぼろ溢れてきた。


「よく頑張ったね」

点滴の針が刺さった左腕を見ていると痛そう。  

痛そうって言うか痛い。


「うぅ…理央君~…グスッ」

お父さんと秀さんの手が離れると、理央君に抱きついた。


「よしよし、頑張ったね」



「うー…グスッ…ゴホッ」

ぼろぼろ涙が溢れてきて、止まらない。


「千尋、あんまり泣くと苦しくなっちゃうかもしれないから泣き止もう?」



「ケホケホッ…グスッ」

背中を暫く撫でられていると、涙が止まった。


「千尋、横にするよ」

ゆっくりとベッドに寝かされた。