なんでお父さん!?

でもチャンスかも!!


理央君も不思議そうにしていて手が緩んだ。

スルッと抜けてベッドを降りると、急に立ちあがったせいか立ちくらみが…


あれ…

倒れなかった?

「千尋逃げたらダメだろ」

ゲッ…

お父さんに受け止められた…


「だって…嫌なんだもん…」



「何が?」



「点滴…」



「じゃあパパが抑えてあげるから、理央君達やっちゃっていいよ」

っ!?

普通に抱っこされベッドに戻されて、理央君と秀さんは点滴の準備を始めた。

やだよ!?

えっ、皆話聞いてる?? 


逃げようにもお父さんにがっちり抑えられて動けないし。

「千尋腕消毒するよ」



「グスッやだやだやだ」

腕を振り回していると秀さんに掴まれた。

「刺すよ」

っ~…

うぅっ…