わー…

魚いっぱいいるー…

「…っ」

ふらっとして、壁により掛かった。


「千尋っ」

理央君と秀さんが心配そうに寄ってきた。


「もう今日はやめた方がいいんじゃない?」



「そろそろ部屋行こう」



「もう少し見たい!!」

と言ったけど、実際クラクラして動けない。

やっぱり今日はもう無理かも…


「千尋、また明日見に来よう?」



「うん…」

まだ入口の魚しか見てないのに…

どうせならサメとか、エイとか、見たかったな…


「千尋、抱っこするよ」



「ん…」

抱っこされて、水族館をでた。

ハァ…

高校生にもなって、抱っこされてるとか…

早く熱下がらないかな…


「秀は車からカバン持ってきてくれる?」