「君も医者なんだね。千尋の周りには医者が多くて助かるよ」



「最悪だけどね…」

千尋がボソッと呟くと、千尋のお父さんは笑顔で千尋の頭を撫でた。


「これからも千尋を宜しくお願いしますね」



「はい」


千尋のお父さんと別れて、水族館のある方に行った。


「理央君降りる」



「大丈夫?」



「うん」

入口前で千尋をおろした。

ふらふらしてて危なっかしい。


「本当に大丈夫?」



「うん」

千尋が3人分の券を持って受付の人に券を見せた。


「理央君、秀さん早く行こーよー」



「はいはい。走らないでよ」

秀と目を合わせて、一緒に入った。


「本当千尋ちゃんって見てて心配になるね」



「まぁね。毎回不安になる」




「理央が過保護になる理由分かるわ」



「理央君、おっきい魚いるよ!!」

はしゃいでる千尋は、小さい子と変わんない。

むしろ小さい子よりはしゃいでるんじゃないか?


【理央side】End