「ケホッ、コホコホッゴホッ」
寝苦しそうだな。
ったく、どうして毎回風邪をこじらせてからくるかな……
昔から変わんないなぁ。
初めて会ったのは千尋が小学校低学年で、俺が高校3年生の頃だったかな?
親父に弁当届けに行ったら
お母さんに無理やり連れてこられて泣いている千尋がいて
診察中に逃げ出しているのを捕まえたのが出会い。
それにしても、千尋の病院嫌いはいつになったらなくなるんだか...
オマケに具合悪くても意地張って、倒れるまで来ないし…
来る時も、必ず無理やり連れてこられて泣いているし...
「先生千尋ちゃんの事よろしくお願いしますね」
「はい、まかせて下さい」
「私は子供の迎えがあるのでお先失礼します」
「お疲れ様です」
歌織さんは俺とあまり歳は変わらない。
歳は30で、4歳の子供を持っている。
旦那さんは建築関係の仕事をしているらしい。
毎日仕事帰りに迎えに行くのも大変そうだな…

